1989年〜1990年、通称ホコ天バンドを中心に一大バンドブームが到来。関連するTV番組からはBLANKEY JET CITYやBEGINなどの人気バンドが現れ、このブームをきっかけにそれまでのアイドル中心のチャートはロックバンドやソロアーティストに席巻され、日本の音楽シーンが多様化。
X JAPANから始まり妖艶、美麗の中に激しさ、儚さが混在する日本人独特の感性、進化、世界観から生まれたビジュアル系バンド
Kraftwerk、YMO等のレジェンドからの系譜を引き継ぎ独特の進化を遂げ電気グルーヴ、ケンイシイ、The Chemical Brothers、Underworld等、新たな可能性を見出したアーティストによってリビルドされたテクノミュージック
ミュージックシーンとは直接の関係はないかもしれないがゲーム業界内でもbeatmania,drummania,guiterfreaks等のいわゆる音ゲーが全国のゲームセンターに設置され音楽好き以外の層にも浸透していったのもこの時代。
一方、海外に目を向けるとNirvanaが、ヨーロッパでもoasisやblurのブレイクでハードロックやヘビーメタル中心のバンドシーンからガレージロック、オルタナティブロック、UKロックへの潮目が変わった瞬間。
Rage Against the MachineやRed Hot Chili PeppersなどロックにHIP HOPのラップを取り入れた他ジャンルとの融合を果たしたミクスチャーロック。
Atari Teenage RiotやThe Prodigy等のようなハードコアの激しさをベースによりテクノやエレクトロな要素を強調したデジロック、デジタルハードコア
国内でもTHE MAD CAPSULE MARKETS、BOOM BOOM SATELLITES等の海外で評価を高めるバンドも出現
商業的にも大成功を収めたNine Inch Nailsを筆頭にMinistry,PIG,KMFDM,Marilyn Manson等ヘビーメタルをベースにデジロック、デジタルハードコア同様に打ち込み系のエレクトロサウンドを取り入れたインダストリアルメタルバンドが表舞台に
ここに取り上げた事例は一例に過ぎず国内外を問わず数々のムーブメントが発生、音楽的進化、発展が繰り広げられた時代。それが1990年代〜2000年代の音楽的カオス。